利益を出すには過去のチャートの値動きから今後を予測する「テクニカル分析」が重要! 2017年8月に、「ビットコイン」から派生して誕生した「ビットコインキャッシュ」。
ビットコインの問題点だった「取引量の増大による処理速度の遅延」を解消しており、常に上位の時価総額を誇る人気仮想通貨となっています。
ビットコインキャッシュ取引で利益を上げるなら、リアルタイムで相場の動向を表示している「チャート」を見て、未来を予測しましょう。
未来予測には、過去のチャートの値動きをもとに今後の値動きを予測するツールである「テクニカル分析」を駆使します。
「テクニカル分 析」に使用する指標を「チャート・インジケーター」とよび、多くの投資家は複数のチャート・インジケーターを組み合わせて今後の値動きを予測しています。
今回は、ビットコインキャッシュ投資初心者の方に向けて、テクニカル分析に活用する代表的なチャート・インジケーターを3つ紹介するので、これらを駆使して値動きを予測してみましょう。
テクニカル分析の基本!「ローソク足」 「ローソク足」とは、相場の値動きを時系列に沿ってチャート化したもの。
江戸時代に大坂(現・大阪)堂島の米相場で腕を鳴らしたとされる本間宗久が考案した、日本由来のチャート・インジケーターです。
形状がローソクに似ているので「ローソク足」と呼ばれています。
1本のローソクには、「4本値」と呼ばれる4つの価格情報が表されています。
※auじぶん銀行「チャートの見方」内「ローソク足」より引用
【ローソク足の4本値】 始値(はじめね)・・・指定期間における相場開始時の価格
高値(たかね) ・・・指定期間内の最も高い価格
安値(やすね) ・・・指定期間内の最も安い価格
終値(おわりね)・・・指定期間における相場終了時の価格
始値よりも終値が高い価格だった場合、ローソク足は赤い「陽線」で表示されます。
その期間は「買い」の勢いが強かったということです。
実体部の厚みによって、買いの勢いの強さが分かります。
一方、始値より終値が安い価格だった場合は、ローソク足が青い「陰線」で表示されます。
これにより、指定の期間で「売り」の勢いが強かったことが分かります。 実体部にくっついている「ヒゲ」が表すのは、「一度その価格まで移動したが、押し戻された」という事実です。
上記の陽線を例に取ると、一度は高値まで価格が上がったのに、相場終了時には終値まで価格が下がったということです。 ローソク足は全てのテクニカル分析の基本と呼ばれており、多くのテクニカル分析はローソク足をもとに行われます。
他のチャート・インジケーターと比べて非常にシンプルな作りですが、ローソク足には取引に活かせる重要な情報がたくさん詰まっています。
パッと見でトレンドがわかる「移動平均線」 「移動平均線」は、一定期間の価格の終値の平均値をつなぎ合わせた折れ線グラフです。
通常、短期移動平均線と長期移動平均線の2本を表示します。
上記の例では、短期が5日移動平均線で、長期が25日移動平均線です。
それぞれ、5日間と25日間の終値の平均値をつなぎ合わせているため、折れ線の動きに差が生まれています。
移動平均線は任意の期間を指定してグラフ化できるので、指定期間によってグラフの形状が変化するのが特徴です。
移動平均線を活用する際に覚えてほしいものが2つあります。
それは「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」という、有名な売買シグナルです。
「ゴールデンクロス」は、短期移動平均線が長期移動平均線を下から上へ突き抜けることで、買いトレンド突入のサインと言われています。
「デッドクロス」はその逆です。短期移動平均線が長期移動平均線を上から下へ突き抜けることを指し、売りトレンド突入のサインとされています。
移動平均線はパッと見で今後の値動きの方向性がわかるので、多くの投資家に愛用されています。
相場の転換をいち早く判断できる「MACD」 「MACD」は移動平均線を応用したチャート・インジケーターです。
MACDでは、長短2つの移動平均線の差を1本のラインにした「MACDライン」と、MACDラインの移動平均線である「シグナルライン」の2本のラインを使用します。
この2本のラインの位置関係をわかりやすく棒グラフ化したものが、下部に表示された「ヒストグラフ」です。
見方は移動平均線と似ており、シグナルラインを下から上へMACDラインが突き抜けたら「ゴールデンクロス」で、シグナルラインを上から下へMACDラインが突き抜けたら「デッドクロス」です。
両クロスが発生した際にはヒストグラフの向きが反転するので、相場の転換点、すなわち売り買いのタイミングが視覚的にわかりやすくなっています。
今回は、チャート分析に使用する代表的なチャート・インジケーターを3つ紹介しました。
世の中には数多くのチャート・インジケーターが存在し、投資家によって使用する組み合わせが異なります。
それによって一人ひとりの未来予測が異なり、利益を出せる人もいれば損失が膨らむ人もいます。
初心者の方はまずチャートを眺め、テクニカル分析の見方を覚えた上で、自分なりに値動きを予測することから始めてみましょう。